2021年度前期現代研究会発表8 Blues からみるキリスト教、イエス、救い 〜現代文化の中のイエス

2021年度前期現代研究会発表8

Blues からみるキリスト教、イエス、救い 〜現代文化の中のイエス

2021年5月29日

佐藤壮広

序論

 ・20090214「流しの講師 非常勤ブルース」(朝日新聞社会面)

 ・20091111恵泉女学園大学礼拝堂チャペルでの「非常勤ブルース」

 ・201004 - 明治学院大学チャペル・宗教部主任とのやりとり

  (「チャペルでは、ブルースよりも神を讃える歌を」)

 ・教会にはBlues musicは馴染まない?! 

 *仮説「イエスはユダヤ社会における行動するBlues man だったのではないか」

1:Blues Musicの構造

 ・A-A-Bの繰り返し

  ・A(状況への対応confrontation)/B(状況への対峙improvisation)

  ・3つのコードで構成されつつ、完結しない響きの継続

2:宗教的救いのモメント

 ・ゴスペルの救いのモメント

  (主の栄光、イエスは来た、「その日」には救われる等、集団・集合的な救い)

 ・ブルースの救いのモメント(...「やり切れなさが続く」という現実を自分の言葉と音

   で抱きしめるレジリエンス、世界・社会・集団のなかでの個人の課題・問題に向き合

   いを促す。*集団化、運動化しにくい=privatization個人化が進む現代社会では、

文化としてのBluesはむしろ有用性が高い)

3:Blues とキリスト教、イエスとブルース、イエスのブルース

  例1「希望の炎」/ドゥービーブラザーズ

  例2 Even Jesus Got the Blues /Jerry Vanek

 

 ・当然のことながら作品は多数あり

結論

  ・イエス理解のために「イエスのブルース」を聴くべし

  ・やりきれなさを表現すべし、共有すべし(ブルースで)

  ・その行為が「救いのモメント」をもたらす

  ・and more Jesus Blues...

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@ジェリー・ヴァネックWeb site http://jerryvanek.com

現代研究会

「文化と社会に関する様々なテーマ、諸問題を取り上げ、過去から未来への歴史的視野で考察し、議論を行う」ことがこの研究会の目的です。