2020年度後期発表8 霊能と宗教

2020年度後期発表8

霊能と宗教  ラミチャネ みなこ 


霊とは何か、霊能とは何か。

その問いに無関心でいることはこの社会を生きる上で容易であり、そもそも科学で解明できないバカな話、と一笑に付す人も少なくないと思います。

怪しく、恐ろしく、不可解で、触れてはならないもの…一般的にはそういった印象が強いのではないでしょうか。

反面、それらが当たり前の事実であると直感する人も少なからずいて、また稀に現実と霊的世界を共に認識できる人も存在します。

かく言う私も霊と名のつくものにさほど興味はなかったのですが、15年程前にとある男性の霊能力を実感し共鳴することで、神秘とされる分野の知識が拡がり、さらに追求し続ける今があります。

この世に存在する限り深遠なる真実にたどり着くのは難しいと察していますが、真実の追求は常に「閃きによる仮説」から始まると考えています。

その仮説が正しいか否かを実証しながらまた次の仮説を立てる、そして様々な取捨選択を繰り返してより真実に近付こうとする…こういったプロセスはどの分野にも当てはまることだと思います。

さて、今回のテーマ「霊能と宗教」について、もちろんこれらは良くも悪くも密接に関わっていると考えます。

三大宗教も然りですが、新興宗教や、宗教未満の会やセミナーについても同様です。

すべての宗教や会の起こりは、特殊な能力を持つとされるカリスマの存在があってこそで、それが奇跡と称えられ人が集まり組織が生まれます。

宗教組織はピラミッド構造で、トップは特別な威光を放つ神のような存在とされ、下層の人々は人生の悩み苦しみから救われたい、何かを学びたいと願い信仰が始まります。

ここから少し悪く言えば、組織は独特の思想で信者を囲い込み、トップの神秘で奇跡の力とされる霊能力や超能力による恩恵を与えることで、信者を依存させようとします。

今回の発表では、ここで言う霊能力や超能力とは一体どういうものなのか、霊的世界の考察も含めて語りたいと思います。

私自身は、宗教はこの時代で終わりを迎えると感じています。

私達は次にどこへ向かっていけば良いのか、その理想のかたちを、個々が丁寧に知と理を持って考えてゆかねばならないと思っています。

現代研究会

「文化と社会に関する様々なテーマ、諸問題を取り上げ、過去から未来への歴史的視野で考察し、議論を行う」ことがこの研究会の目的です。